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​授業レポート

安芸の国のお酢バナ


安芸国のお酢バナ リポート

7月の豪雨災害で延期となっていた授業。今回、再度募集をしたところ、沢山のお酢好きさんに参加いただけ良かったです。ありがとうございました。

国木社長の計らいによってお揃いの前掛けをつけて授業はスタートしました。三国酢は昭和3年の創業で、現国木社長で3代目。みんなからアニキと慕われ、地元小学校の見学を受け入れたり、地元コミュニティラジオやイベントにも積極的に参加されています。

まずは、調合調整される前の原酢(米原酢、穀物原酢、ホワイト原酢)のタンクを見せていただきました。匂いを嗅いだり原酢を舐める貴重な体験が出来ました。原酢の酸度は10%、歯も溶けるほどの強酸度なので、これを薄めて酸度を調整して商品にするそうです。米酢、穀物酢のほか、酢に砂糖や塩、醤油などの調味料を調合して三国酢オリジナルのすし酢や南蛮酢も大きなタンクで作られていました。濾過した後に熱殺菌、瓶詰めの工程になります。昔ながらのレトロな機械に瓶が流れて、充填、打栓、ラベルが貼られ、最後に人の目で検品されて箱詰め出荷。

質問タイムでは皆さん積極的に質問されていました。

Q お酢がよく出回る時期は? A 夏と年末年始が多い

Q お酢の保存場所は? A 基本的に酢は防腐作用が強いので常温で大丈夫。味付けしてある調味酢は、開けたら冷蔵庫での保存が良い

Q 酢の原料は? A 米酢は栄養分が豊富なお米の外側部分を使っている。穀物酢は米以外に酒粕も使用して作っている。ホワイト酢は、アルコール原料から作られる。黒酢は玄米から作られる。

酢が苦手な人でも食べやすい、マイルドなお酢が特徴の三国酢。後半はお酢を使ったドリンクや料理を社長自ら振る舞ってくださいました。ドリンク用のお酢は大竹産のハチミツと瀬戸田のレモンが入っていて、オレンジジュースや牛乳で割ったものや、ウォッカで割った大人のドリンクも飲み比べてみました。アボカドとトマトを食べやすく切って、すし酢をかけただけの簡単マリネサラダは、彩りも良く、大好評でした。「瀬戸のしずく」という柑橘果汁が40%も入っている贅沢なポン酢で湯豆腐もいただきました。

お酢の奥深い話がいろいろと聞けて、参加された皆さんもますますお酢が好きになったようです。

酒と並んで人類最古と言われる発酵調味料のお酢は、疲労回復作用や減塩作用、食材の色を綺麗にしたり、保存性を高めてくれたり、脂肪分の高い料理の間に食べると口中がさっぱりするので箸休めにしたりと様々な調理効果があります。日々の食卓に手軽に作れる酢の物やマリネを一品加えてみてくださいね。

■レポート/山口 ようこ

■写真/鹿渡 成樹

先生_国木昭宏さん

2018年11月11日(日) 開催授業 安芸の国のお酢バナ ・教室:三国酢造株式会社(大竹市)

・先生:国木 昭宏/三国酢造株式会社 代表取締役

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