ひろしまオペラ体験授業 ~オペラデビューは今だ!!~
「オペラを知らない」なんて、もったいない! そう思ってしまうほど、参加することに意義のあった授業でした。 広島には立派なオペラ文化があるんです!そう胸を張りたいぐらい…。 オペラは知っている。でも、行ったことはない。 テレビでなら見たことがあります。経験者もその程度でした。 今回、そんな未経験者を中心に19人の学生が集まりました。 中には、オペラの舞台で歌っている方もいました。 最初に、ひろしまオペラ 音楽推進委員会 事務局次長の高宮敏浩さんから、戦後に広島で育ってきた理由、土壌などの紹介がありました。ピアニストや合唱の大切さなどの説明を受けました。「男性歌手が少ない」などの現状での問題点を挙げていました。また、ひろしま国際オペラスタジオ実行委員、オペラ歌手でもある山岸玲音さんからは、ヨーロッパでのオペラの歴史、重要性に1894年に輸入されて日本に定着したオペラについて語ってもらいました。 木下順三の「夕鶴」がオペラ化されているのをご存知ですか?初心者の私は知りませんでした。日本作品もオペラに溶け込んでいるようです。オペラは世界的な文化なのです。 さて、ついに学生の皆さんが待っていた「舞台裏」へ突入です。 何よりも驚いたことは、「舞台」と「舞台裏」が常に一体化されていることです。「舞台から下がっても歌い続けるにはどうすればいいか」。裏にはモニターが置いてありました。そこには指揮者が映っているのです。その指揮者を見ながら、裏に下がっても歌手は歌っているのです。 舞台の上にも上がりました。微かにしか感じていなかったスポットライトが思ったよりまぶしかったです。指揮者と観客席全体を見ながら歌い続け、かつ演じるオペラ歌手の大変さを学生とスタッフは感じ取ることができました。 2階席に戻って、「ラ・ボエーム」第1幕を鑑賞しました。 第1幕だけでも感激しました。舞台と観客席の間のくぼんだ位置にある「オーケストラピット」、「舞台」「舞台裏」「照明」のすべてが一体になった芸術です。ヨーロッパの歴史ある美術館で絵画を優雅に見回っている気分になりました。あの何ともいえない、繊細な照明の射し具合が絶妙でした。美しい絵画が連続してつながった「最高の芸術作品」です。 学生のみなさんは感激したのか、自己紹介を伴った質問の時間では先生2人を質問攻めにしていました。その時間は予定を完全にオーバーしていました。本日、第1幕だけの観劇でした。9月10、11日に行われた本番のチケットを買い求めた人が多かったのも頷けます。 この2日間、予定をいれなければよかった…と私は後悔しています。 そのくらい、好奇心を満たしてくれた授業でした。 (ひろしまジン大学スタッフ 中牟田 康)
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2011年09月08日(木) 16時30分 ~ 18時30分 教室:アステールプラザ大ホール
ひろしまの『オペラ』がスゴイ!!!! 広島市は、終戦直後からオペラ上演の歴史を持ち、 4つのオペラ団体が精力的に活動、 中四国唯一のプロのオーケストラである広島交響楽団の存在など、 オペラに取り組む条件が揃った街でした。 そのような背景のなか、 平成4年度に文化庁の「新文化拠点推進事業」の地域指定を受け、 行政・マスコミ・音楽関係者からなる官民一体の 「ひろしまオペラ推進委員会」が発足。 「ひろしまオペラルネッサンス事業」が開始されました。 発足以来約20年の間、 ひろしまオペラルネッサンス事業では 新作オペラの制作・上演、人材育成など様々な取り組みを行ってきています。 ひろしまの『オペラ』はスゴイんです!!!! その反面… 「オペラって何だか敷居が高くて見に行ったことがない!」 「行ってみたい気はするけど、なかなかキッカケがなくて・・・。」 なんて声も良く耳にします。 そこで今回は、 9月10、11日にアステールプラザ大ホールで上演される オペラ「La Boheme(ラ・ボエーム)」の 本番直前リハーサルの様子を特別に見学体験できる授業を行います。 本番さながらに行われる大ホールでのリハーサルや、 文字通り、オペラの“舞台裏”を覗き見できたり、 オペラ歌手の先生に裏話が聞けたり、 広島交響楽団によるダイナミックな演奏も、肌で体感することができます。 「オペラのまち・広島」で学ぶオペラの魅力! この授業でアナタも『オペラデビュー』を飾ってみませんか? (もちろんオペラ大好きな学生さんの参加も待ってますよ♪) 【授業の流れ】 16:00 受付開始 16:30 授業開始 座学:ロビーにて「オペラの歴史」、「ひろしまオペラルネッサンスの歩み」について、 お話をお伺いします。 17:00 舞台裏見学 アステールプラザ大ホール、リハーサル前の舞台裏を見学します。 (※休憩はさみます) 17:30 リハーサル見学 9月10、11日に行われる「La Boheme(ラ・ボエーム)」の通しリハーサル第一幕を、 アステールプラザ大ホール2階席から見学します。 本番さながらの迫力ある演技とオーケストラの音を体感します。 18:10 ロビー集合 アンケート記入 解散 【注意事項】 ※当日はオペラのリハーサルを見学します。 実際の舞台裏などを見学しますので、動きやすい服装、歩きやすい靴でご参加ください。 ※舞台裏見学、リハーサル見学中の写真撮影・ビデオ撮影は原則出来ません。 あらかじめご了承ください。 ※ホール内を移動しての見学のため、動きやすい服装・歩きやすい靴でお越しください。 ※実際の公演は9月10日・11日に行われますが、授業当日、チケットを購入することも可能です。 ご希望の方はスタッフまでお問い合わせください。 【集合場所】 アステールプラザ 正面ロビー 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、 授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【交通手段】 お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 (授業コーディネーター 河野尚子)
<先生>
高宮敏浩 / アステールプラザ事業担当主任・ひろしまオペラ・音楽推進委員会 事務局次長
平成4年度、文化庁の「新文化拠点推進事業」の地域指定を受けて、行政・マスコミ・音楽関係者からなる官民一体の「ひろしまオペラ推進委員会」が組織され、新作オペラの制作・上演、また人材育成や普及・啓発事業など多彩な事業を実施してきた。平成19年度からは、「ひろしまオペラ・音楽推進委員会」と名称を変更し、クラシック音楽から現代音楽まで幅を拡げ充実を図っている。高宮氏はこれの推進に携わり、アステールプラザを拠点に「オペラのまち広島」を全国にアピールする様々な複合的・継続的な事業を展開。計画している。
山岸玲音 / ひろしま国際オペラスタジオ 実行委員
三育学院短期大学英語学科、イメージフォーラム映像研究所卒。幼少時より教会の聖歌隊での活動やミュージカル出演などを通じて音楽に親しみ、以後様々なジャンルの音楽に傾倒。バンド、ソロでのライブ活動、作詞作曲、即興演奏、現代美術や打楽器とのコラボレーション等の多岐にわたる活動後、自身の声と表現の開発を目指すため研鑽の場を声楽・オペラに移し、2004年HIOS「仮面舞踏会」シルヴァーノ役でオペラデビュー。 以後「椿姫」(マルケーゼ)、「ジャンニ・スキッキ」(マルコ)、「ラ・ボエーム」(ショナール)、「イル・トロヴァトーレ」(フェランド)、「蝶々夫人」(ヤマドリ)、「コシ・ファン・トゥッテ」(ドン・アルフォンゾ)「仮面舞踏会」(レナート)、「ランメルモールのルチア」(エンリーコ)等に出演。脇役から主役まで幅広く役柄をこなし、今後の更なる活躍を期待されている。 現在、オペラ出演・リサイタル・ボランティア慰問演奏等意欲的に活動し、後進の指導にもあたる。近年では人間の本質にせまる曲を選曲し、ジャンルの域を超えたレパートリーで演奏している。 木定音楽センター本通声楽科・ヴォーカル科講師。HIOS(ひろしま国際オペラスタジオ)実行委員。 Homepage: http://kidandminli.jugem.jp/ ひろしま国際オペラスタジオHomepage: http://www.saturn.dti.ne.jp/~y-monte/index.htm
<教室>
アステールプラザ大ホール
住所:広島市中区加古町4-17 市電利用の場合:宇品行(紙屋町経由)-市役所前下車(600m) 江波行-舟入町下車(400m) バス利用の場合:広島バス 24番路線 吉島営業所行または吉島病院行-加古町下車(200m)
フルオーケストラをバックにした本格的なバレエ・オペラ・ 演劇が上演できる大ホールの他に、移動式の能舞台が設置さ れた中ホール、客席と舞台の位置を自由に設定できる「多目 的スタジオ」など、多彩な劇場を持つ芸術の多目的空間。 Website:http://www.cf.city.hiroshima.jp/naka-cs/
カテゴリ:【芸術】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :30人
参加対象:どなたでも