奥深いビールの世界。 自分好みのビールは?
三連休で街がにぎわう3月19日の昼下がり、「目指せビールの達人・リターンズ~世界のビールを飲み比べ!」が開催されました。ひとくちにクラフトビールといってもさまざまな種類、銘柄があり、自分の好みに合うのはどれだろう?と思われる方も多いのではないでしょうか。当日は会場となったビール専門Bar「GOLDEN GARDEN」オーナー福本貴志さん、呉ビール株式会社の増田さんのお話を聞きつつ、テイスティングを行いました。 まずは簡単に参加者の自己紹介から。好きなお酒をお聞きしたところ、日本酒、ワイン、焼酎、何でも!という方もいらっしゃいました。みなさんクラフトビールのことを知りたい!飲みたい!という期待が伝わってきます。 はやる気持ちをおさえ、福本さんによる基本的なビールの製造工程のお話からスタート。ビールは一言で言えば「麦芽で作った醸造酒」のことです。水、麦芽、ホップ、酵母で造ります。その他、米やフルーツなどの副原料を使ってつくるものもあります。 発酵の温度の違い、副原料を入れるタイミングなどによってアルコール度数、香り、飲み口などさまざまなバリエーションが生まれます。日本の酒税法ではビール、発泡酒、第3のビールなど複数の呼び方が存在しますが、これは麦芽と副原料の使用率によるものです。この分類は日本独自のものなので、海外のビールが日本に輸入されて発泡酒と書かれることはよくあるそうです。 ビールの起源は紀元前三千年前までさかのぼることができますが、現在国内でもっとも飲まれているピルスナーというビールの製造が始まったのは1880年以降。そんな壮大なビール史を聞きながら、いよいよ試飲開始です。 まずは、イギリス産とアメリカ産のホップをそれぞれ使った淡色のペールエールを2杯。ホップの香りを嗅いでみました。イギリス産は草原のような香りを感じ、アメリカ産は柑橘系のようにさわやかな香り。次の試飲は焙煎した麦芽を使ったブラウンエール。濃い茶色と麦の強い香り、甘味を感じます。その後もワインのようなコクと香りのバーレーワイン、焦げた香りと苦味のスタウト、フルーティーでスパイスのきいたホワイトエール、バナナとクローブの香りのヴァイツェン、と続きました。 参加者のみなさん、試飲するごとにビールの見た目、香り、味の違いに驚いています。「えっ、これもビール??」「こっちの方が好み」といった感想や、「ビールに合う食べ物の選び方は?」「泡が立たないビールもある?」など質問も飛び出しました。福本さんは種類ごとに特徴があるビールをラーメンにたとえて、「おおまかな分類と自分の好みを知っていると、初めての銘柄でもだいたい想像がつきます」とおっしゃっていました。 その後もビールを3度に分けて注ぐ方法、グラスの形によってビールの味の感じ方が変化する、など興味深いお話が聞けました。また、ビールといえば鮮度が重要と思いがちですが、種類によっては2年ほど置いたほうがおいしいものもあるそうです。うーむ奥が深い、、とみなさんで感心。 休憩のあとは増田さんの登場です。呉ビールの看板商品である「海軍さんの麦酒」と、瀬戸内の果物をイメージしたという「しまのわビール」を試飲させていただきました。レモンのようなさわやかな香りのビール、これから暖かくなる季節に合いそうです。 さいごに、4月15日(土)、16日(日)に旧広島市民球場跡地で開催される「第10回地ビールフェスタinひろしま」の紹介をしていただき、授業はお開きとなりました。今日の授業で学んだことを活かして、これからの季節色々な場面でビールを楽しみたいですね。
■レポート/塚野 理加 ■写真/鹿渡 成樹
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<授業詳細>
『クラフトビール』や『地ビール』という言葉。 聞いたことがある人も増えたのではないでしょうか? 最近では、スーパーやコンビニでも気軽に手にはいるようになり、 地ビールファンもどんどん増えているようです。 その一方で、 『香りが強いやつでしょ?』 『個性的なビールのことですよね?』 『なんとなく、いつもと違うやつ?』 など、詳しいことを知らない方も、まだまだ多いのでは? 通常飲んでいる日本大手メーカーのビールは、 ほとんどが「ピルスナー」と言われるスタイルのもの。 しかし、ビールの世界もチーズやワインのように 醸造法や味・香りが違うさまざまなビアスタイルがあるんです! 世界のビールを見てみると、 エール、ダークエール、ヴァイツェン・・・etc なんと、100以上のスタイルに分類されていると言われているんですよ~! (日本地ビール協会ビアスタイルガイドラインより) 今回は、2012年に大好評だった授業の復刻版! 目指せビールの達人! ~世界と呉のビール・ティスティング講座~>>> ------------------------------------------------------ ○ビアスタイル及びビールの造り方(原材料等) ○代表的なスタイルのビールを実際にティスティング ------------------------------------------------------ を、中心に学んでいきます。 ヨーロッパやアメリカのビールはもちろん、 広島県内のクラフトビール(地ビール)を造っている『呉ビール』さんも試飲予定。 最新のクラフトビール情報なども教えていただきます! 先生は、『地ビールフェスタinひろしま』の実行委員長・福本貴志さん。 4月15日(土)、16日(日)に旧広島市民球場跡地で開催される地ビールの祭典も、 今年は記念すべき第10回目を迎えます! ※詳しくはコチラ 地ビールフェスタinひろしま>>> この授業で、クラフトビールを学んで参加すると100倍楽しめること間違いなし(当学比)! 色、香り、味、さまざまな個性豊かなビールを詳しく学ぶことで、 奥深きビールの世界に漕ぎ出してみませんか? 【授業の流れ】 13:15 受付開始 13:30 授業開始 ○ビアスタイル及びビールの造り方講義(原材料等) ○代表的なスタイルのビールを実際にティスティング 15:45 記念撮影・アンケート記入 16:00 授業終了
【定 員】
15人
【参加対象】
20歳以上の方ならどなたでも
【注意事項】 ※ビール代として、1人1,500円の実費がかかります。 ※ビールを試飲しますので、お車ではお越しにならないようにお願いします。 ※20歳以上の方のみの参加とさせていただきます。 ※お食事は含まれていませんのでご了承ください。 【集合場所】 GOLDEN GARDEN 【持ち物】 ビール代として、1,500円の実費 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【交通手段】 ビールのテイスティングをしますので、お車でのご来場はご遠慮ください。 【当日連絡先】 070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局) ※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。 (授業コーディネーター キムラミチタ)
<先生>
福本貴志 / GOLDEN GARDEN及びRAKU BEERオーナー/地ビールフェスタinひろしま実行委員長
大学卒業後、人と接する仕事がしたいと飲食業へ。その後、オーストラリアにワーキングホリデーに行き、個性豊かなビールにはまる。広島に戻ってからは、クラフトビール(地ビール)の醸造所で研修を受けたり、各地の醸造所、ビールのイベントを回るなど、ビールの知識をつけ、世界のビールの専門Bar「GOLDEN GARDEN」を新天地のビルの2FにOPEN。その後、三川町に日本のクラフトビールを楽しめるBeer Cafe「RAKU BEER」もOPENした。 2016年には、「GOLDEN GARDEN」をPUB & KITCHENとして、同ビル1Fにリニューアルし、より多くの方にビールやFOODを楽しめる店へと進化させている。 また、今年10回目を迎える「地ビールフェスタinひろしま」という全国のクラフトビールを楽しめるイベントを主催し、日々ビールの楽しさ、奥深さを伝えている。日本地ビール協会認定ビアテイスター。広島在住
<教室>
GOLDEN GARDEN
(広島市中区新天地2-12 濶久ビル) アクセス:広電八丁堀電停から徒歩5分
WORLD BEERを中心に(随時種類が変わる樽生8種類+100種類以上のボトルビール)、OBSCURA COFFEEさんプロデュースのSPECIALITY COFFEEやヴァン・ナチュール(自然派のワイン)をはじめとするWINEを何種類か、citrusfarms たてみち屋さんのレモンを使ったドリンク、オリジナルSLIDER BURGER(ミニバーガー)や酒場らしいFOODがあるPUB & KITCHEN