ソーシャル系大学学長 大集結!
2016年5月15日。 来たるべき伊勢志摩サミットに向け、岡山で教育大臣会合、富山で環境大臣会合、茨城で科学技術大臣会合が開催。日本が熱気に沸き立つその最中、ここ広島でも世界が注目する会合が開かれました。 その名も 「G4サミット」 記念すべきひろしまジン大学6周年のトップをきって飾るこのイベント。 姉妹校である琉球ニライ大学、サクラ島大学、福岡テンジン大学の学長をゲストに迎え、我らがひろしまジン大学の平尾学長を含めた、名付けて「G4」でトークセッションを行いました。 市内の一角にあるお寺の本堂、伊勢志摩にも勝るとも劣らない格好のロケーションの中で会談が始まります。テーマは「環境」「外交」「野望」というトップ会談にふさわしい内容で、各学長の軽快な語り口でセッションが進んでいきます。 まずは各大学を取り巻く「環境」について。 このテーマの中では、地域ごとの環境の違いがいかに大学の性質の違いに現れているかというのが明らかになっていきます。福岡は人の転入出がたいへん多い街で、その中でコミュニティを形成するための場としてテンジン大学を利用する方が多く、他大学に比べると若者の数が多いそうです。一方で鹿児島は強固で安心できる「地元」のコミュニティが強い土地で、その層の方をどう取り込んでいくかが大きな課題となっています。ニライ大学はそれに対して「いかに楽しさをPRできるか」という工夫を入れつつ、基地問題や埋め立て問題という沖縄独自の社会的問題を授業の中で自然と「考えるきっかけにしたい」想いをもって、授業づくりに腐心しているそうです。各大学が地域の中でどういう想いをもって活動をしているのかが良く分かる、興味深いセッションでした。 続いては他団体との関わりである「外交」について。 このテーマでは主に行政や地域連携という切り口でどう関わっているのかをお話し頂きました。テンジン大学は設立時に市役所が大きく関わっており、また県や市共に中間支援が進んでいることから、行政との繋がりはかなり深いようです。一方、サクラ島大学は「一緒に何かしたい」という想いはありつつも、今現在繋がりは薄く、悩みどころとのことでした。ニライ大学は助成金について触れ、行政からの資金を他に必要としている団体に回してもらうよう、行政とその団体を繋ぎたいという想いで関わっているとのことでした。「環境」とは一転したかなり生々しく深堀りしたお話でしたが、普段ここまで聞けない話ばかりで、まさに「サミット」にふさわしいセッションでした。 与太話から真面目な話まで1時間30分では足りないくらい色々な話が飛び出てきましたが、各学長の話は万事において面白く、熱く、時間を感じさせない語り口調でした。トークテーマの「環境」や「外交」で各大学の違いを知ることができましたが、結局のところ想いは同じです。環境が違えど、その「面白さ」と「熱さ」でもって、町のためにアクションできる人を増やしたり、何かしたい人がきちんと何かをできる場にしたいという「野望」を持ってこれからも活動をしていくということ。 ひろしまジン大学も次の10周年、20周年、いやいや100周年に向け、その想いを新たにしつつ、足を踏み出していきます! ■レポート/三枝 大祐 ■写真/角田 茜
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2016年05月15日(日) 10時30分 ~ 12時00分
教室:正善坊
5月15日。ひろしまジン大学は、おかげさまで6周年を迎えます。 東京でシブヤ大学が開校したのが2006年。 ひろしまジン大学が、その姉妹校として開校したのが2010年。 学校教育法の定める大学ではなく、 もっとカジュアルな学びの場として注目され、 日本全国に「ソーシャル系大学」と呼ばれる団体は次々と生まれました。 現在、その数200以上とも言われています。 そこで開校記念日となる5月15日は、 いま一度、「地域」の可能性について考えます。 スペシャルゲストには、 沖縄から、琉球ニライ大学 学長 新里玲王奈さん。 鹿児島から、サクラ島大学 学長 久保雄太さん。 福岡から、福岡テンジン大学 学長 岩永真一さん。 ここにひろしまジン大学 学長 平尾順平を加えた、 学長4人(略してG4)による大トークセッションを開催。 G4のトークを引き出す聞き手役として、、 ひろしまジン大学 企画統括のキムラミチタも参加。 各大学の特色や現状、問題点や可能性など、 『ソーシャル系大学』の未来+地域のこれからについてディスカッション!! 広島初!?となる学長たちの会合が、どんな化学反応を起こすのか? 歴史が動く瞬間を、あなたの目で見届けてください。 -------------------------------------- ■日時: 5月15日(日)10:30~12:00 ※受付開始:10:15~ ■場所: 正善坊 ■定員: 66名(先着受付) ■当日連絡先: 070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局) ※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。
<先生>
新里 玲王奈 / 琉球ニライ大学 学長
1974年生まれ那覇市出身。 2005年ハワイ州立大学マノア校心理学科を中退。ハワイ滞在中にオキナワン・アイデンティティに目覚め、2006年、沖縄の経済的自立を理念に掲げる沖縄物産の卸会社に就職。2007年に独立し、漆喰シーサーアーティストの作品のプロデュース、販売を始める。2008年にはデザイン三線を手がける「FUNNY STYLE」を創設し、沖縄産業振興公社の「ベンチャー育成連携事業アドバンス認定」を受諾。プライベートでは、2009年よりTEAM琉球という月一の交流会を開催し、20~40代の学生から社会人まで交流を通し、未来の沖縄の為に知識や経験を共有できる場を提供。2009年よりインターネットラジオ番組「OUR OKINAWA わったーばんどー」を有志とスタートし、USTREAM生放送。
久保 雄太 / サクラ島大学 学長
1983年鹿児島市生まれ。サクラ島大学 学長 / デザイナー。 広告デザインの仕事と平行して、情報を介したまちづくりや、コミュニティサポート事業のプランニングの現場を経験。2011年7月鹿児島にて、学びの場づくり「サクラ島大学」を開始。フリーランスとして、広告・パッケージのデザインや、様々なデザインプロジェクトの企画立案、ディレクションおよびデザイナーの役割を担います。かごしまデザインアワード アートディレクション担当。
岩永 真一 / 福岡テンジン大学 学長
1981年に浜の町病院(福岡市中央区)で生まれ、福岡市早良区の田園風景の中で育ち、ずっと福岡市民。大濠高校・福岡大学を経て、広告業界に従事し、2009年に独立。大学生の頃(2004年3月卒業)よりグリーンバードに参加をはじめ、福岡打ち水大作戦やWe Love 天神協議会に参画。独立したのをキッカケに福岡テンジン大学を企画し、2010年9月に開校、学長を務める。北九州市立大学特任教員、九州大学非常勤講師など、小・中・高・大学から地域など10~80代まで幅広く講師活動も行う。福岡の街に関する歴史や様々な統計データをもとに語ることができる、福岡大好き人間。複数の職場・仕事・プロジェクトに関わる「働き方」を実践中。
平尾 順平 / ひろしまジン大学 学長
1976年広島県生まれ。広島市立大学国際学部卒業。学生時代、バックパッカーとしてユーラシア大陸横断などの旅をする。大学卒業後、財団法人日本国際協力センターに入団。JICA(国際協力機構)への出向も含め、東南アジア、中央アジア、中米、アフリカなどの人材育成、教育案件を担当。海外出張に明け暮れる。バックパッカーとして、また海外出張で、県外、国外から改めて広島を見つめ直す経験から、広島の魅力と可能性を強く感じ、これからの広島のために自分にできることからしていきたいとの一身で30歳で帰郷。平和記念資料館を管理する広島平和文化センターに2年間勤務ののち退職。2010年5月、ひろしまジン大学を立ち上げ現在に至る。
<教室>
正善坊
住所:広島市中区寺町6−2 広島電鉄「寺町」駅より徒歩5分
浄土真宗本願寺派のお寺。ひろしまジン大学事務所のご近所さんです。
カテゴリ:【6周年】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :66人
参加対象:どなたでも