遠く感じていた政治が一歩身近に!
記憶に新しい、4月の統一地方選挙。 広島市議会議員の投票率は42.68%となんと過去最低を記録。。。興味が下がっているといわれる中、ひろしまジン大学センキョのベンキョシリーズ第4弾は、今回実際に選挙に出馬した沖横田秀雄さんを先生に迎えて緊急開催されました! 会場は本通り近くの鯉城会館、土曜の夜20名ほどが集まり授業開始です。 今回の先生である沖横田秀雄さんは、本業は「野菜売り」。移動販売「green bridge(グリーンブリッジ)」をされています。ひろしまジン大学が主催するマルシェ『グリーングランドマーケット』では、農家さんとの調整役などで協力してくれています。広島市西区から市議会選挙に出馬し、残念ながら落選。しかし選挙に出たからこそわかる、選挙活動の体験談を聞かせてもらいました。 授業前半は、平尾学長から沖横田先生に質問! 質問①「選挙に出ようと思ったきっかけは?」 沖横田先生:投票率の低さ、食の事、地域の事に危機感を覚える事が多くなってきた。親として何かしなきゃという思いがあった。行政と地域をつなぐ架け橋を目指したいと思った。今まで食から伝えるという事をしてきたが、政治が決めている事とのギャップ、経済優先の矛盾を感じた。小さな声でも声を上げていかないと変わらない、と思い政治にアプローチをした。 質問②「選挙を戦ってみて驚いたことは?」 沖横田先生:驚いたことはいろいろある、例えば選挙ポスターは自分たちで貼りにいかなくてはいけない。番号が分かり次第一斉に貼りに行く。ボランティアの方々と一緒に西区の271ヶ所ポスターを貼りに行った。貼る際には、枠から5cmでもはみ出したら違反、番号が間違って貼っているポスターを自分たちではがしても違反になる。公示日の前に立候補を不特定多数の人に宣言する事、個別訪問をしてはいけない。選挙運動中にコーヒーを出してはいけない、ただしお茶と茶菓子はいい。ペットボトルはだめでコップならいいなど色々と細かい決まりがある。 質問③「選挙ぶっちゃけ、いくらかかった?」 沖横田先生:自費負担分と公費負担分を合わせて、全部で170万円ほど。(供託金50万円を含む)。 (選挙事務所家賃18万円、リーフレット10万円、選挙カーカスタム10万、グッズ、ポスター、レンタカー、ガソリン代など。) ボランティアで色々な人に協力してもらってできた。国政選挙になるともっとかかる。選挙費用のうち、公費負担部分には自分たちの税金が使われている。立候補者の選挙運動にかかった収支報告書は後日、ホームページで公開されるので興味がある人は見ることができる。 質問④「次に選挙に出るなら?」 沖横田先生:もっと政治を身近に感じてもらう事が大事。再チャレンジするなら、もっとしっかり仲間作りをしたい。社会全体、地域の事、未来の事を一緒に考えて声を上げてくれる人、共感してくれる仲間を増やしていきたいと思う。実際、今回のチャレンジを通じて、損得を超えた仲間が増えたし、家族との絆も深まった。 参加した学生さんからも、「選挙活動のはがきが届くけど住所はどうやって調べているの?」「政党から声はかからなかったの?」「個人のカンパ(寄付金)は直接渡さないといけないのか?」などなど、気になる質問が飛び交い時間がいくらあっても足らないほど!! 後半はグループワーク! 4つのチームに分かれてディスカッションです。 チーム内で自己紹介、沖横田先生の話を聞いての感想を言い合った後、「もっと多くの人が政治(選挙)に感心を持ってもらうために何ができる?」について話し合いをしました。話し始めると、どのチームも盛り上がり、ここでも終了の合図がかかってもまだまだ話したりないほど活発な意見交換が各チームで繰り広げられました!! チームで意見交換した後、どんな意見が出たかを全体で共有しました。例えば、、、 「今日の事を周りの人に話す」 「議員の事をもっと知る。→わかりやすい政治便りを作る」 「選挙にいくら使っているのか明らかにする」 「政治の話はタブーな空気がある→身近に話せるように変えていく」 「関心がない人が関心を持つためのツール(スマホアプリなど)をつくる」 「投票イベントをする(例えば投票後にみんなでお花見をするなど)」 などの意見が出ました! 今回授業に参加した私も、実は政治や選挙の事に全く詳しくなく、政治は遠い世界の話だと思っていました。。。身近で野菜を売っている沖横田さんが選挙にチャレンジした事、そして今回の授業でその話を直接聞けた事、政治についてみんなで「話をする場」を通じて、一気に身近に感じる事が出来ました! ■レポート/大下愛 ■写真/鹿渡成樹
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2015年05月09日(土) 18時15分 ~ 20時30分
教室:鯉城会館(広島県民文化センター)6F ひろしまNPOセンター会議室
4月、統一地方選挙の実施にともない、広島県内でも 県議会議員や市町の首長、市議会議員、町議議会議員を選ぶ 選挙が行われました。 「この人に政治家になってほしい!」と強い想いを持って 投票に行った人、逆に「誰に入れてよいのかわからない…」と 行かなかった人もいるかもしれません。 このように、選挙には投票する側の多数の人がいるのと同時に、 もちろん投票される側(候補者)の人がいます。 そこで、センキョのベンキョシリーズ第4弾は、実際に今回の 選挙に出馬した方を先生に迎えて緊急開催! 知っているようで知らない選挙の裏側を教えてもらいます。 どうして選挙に出たの? 選挙活動って何をするの? 選挙っていくらかかるの? 先生の名前は沖横田秀雄さん、37歳。 本業は野菜売り。 広島市西区から市議会選挙に出馬し、 今回は残念ながら落選。 しかし、活動期間中もいろいろな選挙の裏側や疑問点を伝えてくれました。 実は沖横田さん、ひろしまジン大学が主催するgreen ground marketにも 初回から関わり、多くの農家さんとの調整などで協力してくれています。 いつもは投票する側から選挙に関わる人が多いと思いますが、 今回は立候補する側の視点から選挙について考えてみましょう。 今まで遠かった選挙が、そして政治が、少し身近に感じられるかも? 【授業の流れ】 18:00 受付開始 18:15 授業開始 ・先生のお話し ・先生に質問! ・選挙についてみんなで考えよう! 20:20 記念撮影記入~レポート記入 20:30 授業終了 ※託児スペースはありませんが、先生の希望により、同伴に限りますが、 お子さん連れでの参加もOKです。 【集合場所】 ひろしま県民文化センター6F(ひろしまNPOセンター会議室) 【持ち物】 筆記用具 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、 授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 【交通手段】 お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 【当日連絡先】 070-5522-9638(ひろしまジン大学事務局) ※緊急のご連絡の場合のみ、おかけ頂きますようお願いいたします。
<先生>
沖横田 秀雄 / 野菜売り
1977年生まれ。 己斐上小学校、己斐上中学校、広島観音高校、山口短期大学(児童教育学科 初級教育学専攻)卒業。 二児の父親、趣味はアウトドア、バスケットボール。 20代の時にオーストラリアに語学勉強へ、その後、幼稚園教諭として勤務。子どもたちとの関わりを通して「食」や「環境問題」に深く関心を持ち始める。 オーガニック食材の移動販売を経て、2013年1月に元気な野菜売りの移動販売「green bridge(グリーンブリッジ)」をスタート。 現在に至る。 green bridge >>>
<教室>
鯉城会館(広島県民文化センター)6F ひろしまNPOセンター会議室
住所:広島市中区大手町1丁目5-3 6階です。 アクセス ・広島バスセンターから徒歩約3分 ・アストラムライン本通駅から徒歩約2分
広島バスセンターに近い立地の良さを生かし、各大学が他大学の学生向けの講義や、社会人が受講できる講座を開いて新たな学びの場。文部科学省によると全国でも珍しい取り組みという。 鯉城会館は地方職員共済組合県支部が所有する県職員の福利施設。
カテゴリ:【公民】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :25人
参加対象:どなたでも