己斐に恋する120分!
「まちを伝えるプロジェクトin 西広島」の最終回、「西広島(己斐)の これからを語らう120分」が己斐公民館で開催され、広島修道大学の 大学生とひろしまジン大学から約30名が集まりました。 冒頭、前回の授業の振り返りとして 参加者の皆さんがまちを歩きながら写真を撮って、 コピーを考えたポスター25枚の展示に関して、 前回の先生であるキムラミチタさん、キクイヒロシさんにコメントをしてもらいました。 「この街にしかないものが伝わってきます」 「どこで撮ったものか探したくなりますね」 ポスターという、1つ1つの物語に皆さんひきこまれていったようです。 次はメインのトークセッションです。登壇者は3名。 JR西広島駅前で喫茶店「ターボ」を経営する田中宏さん 同じく駅前で居酒屋「来はち」を経営する久保田輝子さん(この日は会場に「来はち」の骨付き鶏が登場!!) そして、日本全国でまちづくり等のお手伝いをしておられる広島修道大講師の田坂逸朗さん。 このみなさんに、次の4つのテーマについて、思いを話していただきました。 ①西広島(己斐)一言でいうと、○○なまち。 田中:今から発展する街。駅前のロータリーもJRも改装される。 久保田:あったかい街。 地元のお客さんに優しくしてもらっている。 田坂:驛(えき)なまち。かつては西国街道、ポスターにもバスや線路が出てくる。 ②西広島(己斐)、ここがおススメ! 田中:太田川放水路の河川敷。イベントもやっていて、子どもの遊び場になっている。 久保田:旭山神社。登って景色を眺めるのが好き、心のよりどころ。 田坂:造園業。全国的にみても業者さんの割合が多い。これは誇りだと思う。 ③西広島(己斐)、ここがおしい! 田中:盆栽。海外でも流行っているが、輸出はしていないようだ。 鯉。養鯉場が現在はなくなってしまった。 久保田:アストラムが来るとは前から聞いているが、実際来るのはいつになるのか。 田坂:外からの何か(国やJRなど)が動いてくれると期待して待っている。 伝統を使いこなせていないか。 ④西広島(己斐)こんな町になればいいな。 田中:お年寄りが多く、もっと生活しやすい街。安心・安全な街に。 久保田:若い人たちが来やすい街、わくわくする街に。 田坂:ためす・たたえる・つたえる街に。 よそと比べるのではなく、ここで挑戦する人たちを称えてほしい。 これからのまちの為に、貴重なご意見をいただきました。 登壇者の各お話しの後には、参加者も6つのグループごとに分かれ、自らの思いを話していきます。 西広島(己斐)は通学や通勤などで通り過ぎる街、というイメージが多かったように感じましたが、 授業を通じて、興味を持ってもらえたのではないでしょうか。 「飲み会は久保田さんのお店でやりたいねー」という嬉しい声も聞かれました。 これも立派なまちづくりだと思います。 どういう形であれ、これから己斐に関わる人が1人でも出てきてほしいと願っています。 それもまちを伝えるための方法の一つですから。 ■レポート/中村哲郎 ■写真/角田茜
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2015年01月25日(日) 14時00分 ~ 16時00分
教室:己斐公民館
鎌倉時代からその名前があるという歴史あるまち「己斐」。 そのまちは、那須正幹さん作の『ズッコケ三人組』の舞台としても有名です。 現在、ここは「西広島」とも呼ばれ、宮島街道の起点であると同時に、東西をつなぐ要所の一つとなっています。 この授業は、このまちを域内外そして、次の世代に伝えていくため、まち歩きをしながら、写真と言葉でこの地域の良さを切り取り、一緒に考えていく全3回のプロジェクトです。 2014年12月に開催した第1回、第2回の授業では、プロのカメラマン、コピーライターを先生に迎え、参加者のみなさんと一緒にポスターづくりを行いました。 今回の第3回では、完成したポスターの完成発表会とともに、西広島(己斐)の町にゆかりある方々にもお集まりいただき、参加されるみなさんと一緒に、西広島(己斐)のこれからを語らいます。 みなさん自身のまちや地域を伝えていくヒントにもなるかも!? ぜひ足を運んでみてくださいね! 【第3回】「西広島(己斐)のこれからを語らう120分」 ※完成ポスター発表会 ■日時:2015年1月25日(日)14:00~16:00 ■教室:己斐公民館 この授業は広島修道大学の主催事業です。 広島修道大学は、2013年度に文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択を得て、「イノベーション・ブリッジによるひろしま未来協創プロジェクト(ひろみらプロジェクト)」を展開しています。ひろみらプロジェクトでは、本学が主導して、広島の自治体・産業界・NPO・諸団体等とともに、広島の未来を創る教育・研究・社会貢献を推進していきます。 このたび、西広島(己斐)の活性化を目指し、ひろしまジン大学と共同でオープンスクールを開講することになりました。このオープンスクールでは、地域と大学が協働で、西広島(己斐)の地域課題を理解し共有化しながらその魅力を発見することを目的としています。 ※当該授業のチラシ(PDF)は、こちらからどうぞ!>>> (2MB)
<先生>
キクイヒロシ / フォトグラファー
1974年生まれ。大学在学中の98年よりフリーとして活動。ライブ、本通、カープ、ヒト、料理、オートバイなど、被写体となる万物に愛を注ぐ。本通マガジン「Φ(ウー)」誌上で写真コーナーも開設。 自身も新米パパであり、ひろしまジン大学カジダン・イクメンサークル「パパレモン」の発足メンバーでもある。
キムラミチタ / フリーパーソナリティ
1974年廿日市市生まれ。ラジオDJ、クラブDJ、ライター、イベントオーガナイザーなど様々な顔を持つ広島カルチャーシーンの兄貴。洋邦ジャンルを一切問わず音楽を追求する姿勢はストイック。自身の音楽ユニット”忍”では、大型野外音楽フェスティバルに出演するなどプレイヤーとしても活動中。アーティスト仲間も全国各地に増殖している。映画やアート、マンガ、料理などの造詣も深い。ひろしまジン大学・副代表理事。
今回の教室:己斐公民館
住所:広島市西区己斐中一丁目6番20号
JR西広島駅、広電西広島駅から徒歩約2分。 便利な場所に位置する公民館です。
カテゴリ:【地域】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :25人
参加対象:どなたでも。