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​授業レポート

ジン大の社会科見学シリーズ #04 アヲハタ ジャムデッキ

アヲハタ ジャムデッキ 社会科見学レポート

今回の社会科工場見学、竹原市に今月オープンしたばかりの『アヲハタジャムデッキ』を訪れました。 快晴の空のもと、忠海港に到着すると青と白の外観をしたオシャレなカフェのような建物があり、始まる前からワクワク度が高まりました。瀬戸内海のすぐ傍に立地していることから、船のデッキをモチーフとしたデザインの建物で、外のテラスもフローリング敷きになっていました。 建物の中に入ってみても瓶や缶詰めをイメージした円形のブースが数多くあり、来場者を楽しませる遊び心があちこちに溢れていました。 「アヲハタ」は柑橘の栽培に適した瀬戸内海の中心の竹原へ、オレンジママレードとみかんの缶詰の工場「旗道園」として昭和7年に創業した会社だそうです。社会的健康志向が高まり、昭和45年に世界に先駆け糖度を55度に抑えた低糖度ジャムを発売されたことで知られています。アヲハタのジャムには「55」と記されたものがたくさんあるのがその理由なんですね。現在では更に糖度を45~50度に下げているそうですが、「55」という響きがいいのでそのまま使っているという裏話もお話下さいました。 ジャム作りの工程で逃げてしまう香りも一緒に瓶詰めするアヲハタ独自の「おいしさナチュラル製法」についても教えてくださいました。 アヲハタの歴史や製造工程の説明を聞いた後は、いよいよジャム作り体験。 柑橘をモチーフにした放射状のキッチンルームでジャム作りが始まりました。 予約時に「いちごジャム」「オレンジママレード」「ブルーベリージャム」から作りたいジャムを選ぶことができます。 今回私たちが作ったのは「ブルーベリージャム」。1人に1台ずつ鍋とIHコンロが準備されており、スタッフの方の説明通りに作っていきます。材料のブルーベリーを軟らかく煮て、ペクチンシュガーとグラニュー糖を入れていきます。火加減の調整や材料を入れるタイミングも丁寧に教えて下さいました。糖度計と言う本格的な道具を使って糖度も測定しました。同じ材料でも、果物の糖度で仕上がりがそれぞれ違ってくるみたいです。糖分を果物に浸透させるため15分ほど休憩して、また作業を再開。仕上げにレモン果汁を加えるのですが、各々の糖度により、レモン果汁の量も異なっていました。 約1時間かけて出来上がったジャムを熱いうちに瓶に詰めていきます。空気を脱気しながら順々に4本詰めました。 ここでジャムづくり体験は終了です。 持って帰れるよう冷却処理をして下さっている間に、隣接するジャム工場へ見学に行きました。 この日は「4種のベリージャム」の製造ラインでした。作っているジャムの量は1分間に300本、1日で15万本だそうです。 瓶詰めの充填前の段階で全てのジャムをラインで流し、人の目で異物がないかを確認しているそうで、とても大変な作業のため15分ごとに休憩しながら交代で行うそうです。安心安全の徹底した管理に感動しました。 そして何より驚いたのは、アヲハタのジャムは広島の忠海工場だけで作っているということ。 日々ここから全国の食卓へアヲハタ印のジャムが届けられているんですね。 2時間半の見学コースは、学びあり、体験ありでとても有意義で楽しい授業でした。参加して下さった学生さんの中には、ジャム作りが楽しくて、今回で3度目になるという方もいらっしゃいました。 翌日、ジャム工房で作ったブルーベリージャムを早速トーストに塗っていただきました。一粒一粒に艶があり、甘さと酸味のバランスもよく、フルーティーな香りでとても美味しかったです。プロの指導で作るので必ず美味しいジャムが出来ると思います。次は個人的にオレンジママレードを作りに行こうと思っています。 ぜひ、自分だけのマイジャムを作りに「アヲハタジャムデッキ」を訪れてみてはいかがでしょうか。今まで知らなかった美味しい発見がたくさんあると思います。 最後にアヲハタジャムのスタッフの皆さま、今回参加して下さった学生の皆さま、ありがとうございました。 (ひろしまジン大学サポートスタッフ やまぐちようこ)

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2012年04月27日(金) 13時15分 ~ 16時15分 教室:アヲハタ ジャムデッキ

ひろしまジン大学社会科見学シリーズ。 今回は、今年4月に新しくなった話題の『アヲハタ ジャムデッキ』を見学します。 アヲハタ株式会社の歴史は古く、1932年に広島県竹原市忠海で誕生しました。 キユーピーマヨネーズの創業者である中島董一郎氏が欧米で缶詰技術を修得し、 マヨネーズと共にママレードの美味しさを日本にぜひ伝えたいという夢を実現すべく、 日本でも柑橘類の最優良産地だった瀬戸内が選ばれました。 創業当時から、 「品質第一主義を貫き、原料については徹底した吟味を行う」という意思が、 今日に至るまで大切に受け継がれています。 どの家庭の冷蔵庫にも必ず一つはあるジャム。 社会科見学では、自分だけのオリジナルジャム作り (今回はみんなでブルーベリージャムを作ります)に挑戦します。 もちろん、実際に瓶詰の工程など、ジャムがどのように作られているかも見学しますよ。 これを機にますますジャムの魅力にとりつかれてしまうかも!? 〜〜〜〜「ジン大の社会科見学シリーズ」とは〜〜〜〜〜〜〜 広島には国内のみならず、世界でも注目される優良企業がたくさんあります。 そんな活躍する企業さんも、私たち広島人にとって誇りのひとつ。 また、普段の生活で関わりながらもあまり知らない公共施設も多いのでは? このシリーズは、 広島県内にある会社や工場などの『見学ツアー』に参加する特別企画です。 オトナの視点で社会科見学してみませんか? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【見学の流れ】 13:15 集合 13:30 社会科見学開始     ・概要説明     ・ジャムづくり体験     ・PRビデオ鑑賞     ・工場見学 16:00 社会科見学終了 16:15 レポート記入・集合写真撮影後、解散 【注意事項】 ※平日でも都合により稼働していない場合があります。その場合は「アヲハタ ジャムデッキ」内のシアターで、映像にて製造ラインの様子をご紹介頂きます。 ※食品の持込みやペットを連れてのご来場は、食品工場の衛生管理上ご遠慮ください。 ※工場内での写真撮影はご遠慮ください。 ※ジャムづくり体験料として、800円かかります。 【集合場所】 アヲハタ ジャムデッキ 正面入口 広島県竹原市忠海1-2-43 【入場】 集合場所へは、集合時間までに必ず集合して下さい。 【交通手段】 お車、自転車でお越しの際は、「アヲハタ ジャムデッキ」の駐車場をご利用下さい。 公共交通機関でいらっしゃる場合は、「教室」案内を参照下さい。

<先生>

街のみなさん / ・_・

ひろしまジン大学の先生は、広島に関わる人たち一人一人。 みなさんが思い、暮らす「広島」を教えてください!

<教室>

アヲハタ ジャムデッキ

住所:広島県竹原市忠海中町1-2-43 アクセス: ・JR呉線「忠海駅」から徒歩5分 ・山陽自動車道「本郷IC」から車で約30分 ・広島空港から車で約35分 地図を見る

2012年4月5日、ジャムに関する情報発信拠点としてオープン。 工場見学やジャムづくりを体験でき、アヲハタジャムの魅力を体感することができます。 「アヲハタジャムデッキ」の名前には、アヲハタジャムの「美味しさ(Delicious)」を「発見(Discovery)」し、「感動(Emotion)」と「創造(Creative)」を体験しながら、アヲハタジャムをより深く「知って(Knowledge)」いただく場所(DECK)にしていきたいとの願いが込められています。 Website: http://www.aohata.co.jp/mc004_factory/index.html

カテゴリ:【社会科見学】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :10人

参加対象:大人限定

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