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​授業レポート

ジン大の社会科見学シリーズ #01 三島食品株式会社

ゆかりのにおいと熱い思い

「ジン大の社会科見学シリーズ」第1弾が始まりました。社会科見学という言葉を聞くだけで、気持ちがわくわくします。 今回社会科見学をさせて頂いたのは『三島食品株式会社』さんです。 会社内の掲示板や工場の入り口には、「ひろしまジン大学御一行様」の文字。また入口では社員の方がお出迎えして下さいました。 細やかなお心遣いがとても嬉しく、早速写真をパシャリ。場内に広がる「ゆかり」のにおいを嗅ぎながら、授業が始まりました。 授業の前半は、これから見学する工場の概要と、工場見学上での注意事項を担当の佐伯さんよりご説明頂きました。三島食品さんの工場見学は「体で体感できる工場見学」。実際に稼働している工場内の中を見学するため、マスクや白衣などを正しく着用しなくてはなりません。工場見学前にポケットの中身も全部出し、みなさん準備完了です。 いよいよ、工場見学の始まりです。「味覚マイスター」の高田さんに工場を案内して頂きました。高田さんは普段工場でふりかけの製造をされています。終始笑顔で工場内を説明頂き、会社やふりかけに対する愛情を感じました。工場を案内する方は固定されていないそうで、多くの方が見学にいらっしゃるときは、社員総出で総務の方ももちろん工場案内をされるそうです。 工場では、180樽もあるゆかりの原料の赤紫蘇、大きな袋詰めになったグラニュー糖を始め、わかめと調味料を混ぜ込む様子、鰹節を削る機械を見せて頂いたり、ふりかけの袋詰め、出荷前の商品の様子を見学させて頂きました。 なかでも、学生さんのテンションが上がったのが、「ゆかり」が袋詰め、箱詰めをされたあと、レーザーで賞味期限が焼き付けられる箇所でした。ジジジッという音で印字された箱は、箱がつぶれないようにからくりをされた滑り台を滑り、出荷用の箱へと詰められていきます。 約1時間の工場見学でしたが、海苔は作り置きをせずふりかけの生産に合わせて必要な分だけを焼き、鰹節は工場内でふりかけを作るタイミングで削り、赤紫蘇は自社で開発した品種でふりかけを作るなど、原材料へのこだわりがありました。また工場内では、社員の方の写真付きで、各々の仕事に対する目標や「三島ギネス」と題して、社員の方の業務スキルや生産記録が掲示されていました。 工場見学後は質疑応答の時間です。広島人の食卓には当たり前にある「ゆかり」や「炊き込みわかめ」。実は三島食品さんはコマーシャルを打っていないんです。その理由は創業者の理念から。広告や宣伝にお金を使うのなら、美味しい原材料に使おうという考えからなのです。美味しいものを作ったら、それを食べた人が紹介したくなる。そんな商品作りをされています。 また、工場内の社員の方のおでこには「味覚マイスター」や「アレルゲンGメン」の文字が書かれた鉢巻がありました。これは担当作業者以外の部門の人が包装する商品の中身が間違っていないか“味のチェック”を行なったり、製造商品が切り替わる際の清掃仕上り確認を担当者以外の「アレルゲンGメン」が清掃チェックを行い、OKがでないと生産を開始できない「クロスチェック」機能の仕組みがありました。ユニークな名前がついているのは、みんなが共通認識できる言葉、「名前立て」をしようと工場の現場から生まれたアイディアとのこと。他にも最近生まれたのは「タンク奉行」。どんな仕事かわかりますか? 各部門がタンクの取り合いにならないように、タンクを各部門へうまく配分する管制塔の役割をする仕事だそうです。 三島食品さんで大切にされていること、それはコミュニケーションです。最初はあいさつ運動から始められたそうです。あいさつができなければ、なにか改善などの提案があってもなかなか声を挙げることが難しいのではと考えられて、始められたそうです。今では工場見学をしている際にも、すれ違う社員のみなさんが、いらっしゃいませとご挨拶され、自分自身見習うところが多くありました。 最後にはふりかけのおみやげも頂き、工場見学はもちろんのこと、三島食品さんの経営理念に胸いっぱいになった一日となりました。三島食品株式会社のみなさま、またご参加頂いた学生のみなさま、どうもありがとうございました。 ちなみに、ゆかりのおススメの食べ方は、ゆかり+パスタ、ゆかり+餃子の餡、だそうです。ぜひ一度お試しください。 (ひろしまジン大学スタッフ 小原真奈)

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2011年07月26日(火) 13時30分 ~ 15時00分 教室:三島食品株式会社

ホッカホカご飯に混ぜるだけ! 赤シソの香りがたまらない"ふりかけ"と言えば…ご存知『ゆかり』ですよね。 1970年に誕生した、日本の食卓の大定番です。 そんな『ゆかり』を製造・販売しているのが三島食品株式会社さん。 グローバルフードカンパニーとして、 現在、日本各地はもちろんアメリカや中国にも拠点を広げておられますが、 もともとは、我らが広島生まれ! そんな三島食品さんの広島工場で、 しそ・わかめ・かつおなど厳選された原料から、 処理・調味・乾燥・袋詰と製品ができあがるまでの工程を見学させて頂きます。 何気なく食べている『ゆかり』がどうやって生まれているのか? そこには、たくさんの驚きや発見が待っているはず。 ジン大新シリーズ<<社会科見学>> 学生気分に戻って、皆さんのご参加お待ちしています! ~~~~「ジン大の社会科見学シリーズ」とは~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 広島には、県内、国内のみならず、世界でも注目される優良企業がたくさんあります。 そんな活躍する企業さんも、私たち広島人にとって誇りのひとつ。 このシリーズは、広島県内にある会社や工場などの『見学ツアー』に参加させて頂く特別企画です。 オトナの視点で社会科見学してみませんか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【見学の流れ】 13:15三島食品株式会社さん前に集合(ジン大フラグを目印に) 13:30工場見学(約1時間) 14:30 質疑応答 15:00 終了 ■■工場見学上のお願い■■ 工場見学において、必ず守って頂きたいことですので、しっかりとお読みください。 またご質問等ございましたら、 ひろしまジン大学事務局<info@hirojin.univnet.jp>宛てにご連絡頂けますよう、よろしくお願い致します。 ※衛星管理上、爪を短く切ってきてください。(手のひら側からみて、目の高さで爪が見えない程度で)マニキュアやネイルアートをされておられる場合は、手袋を着用して頂きます。(できればお控えください)また、つけまつげ・マスカラ・香水はお控えください。 ※携帯電話や時計、たばこなどの私物の持込みはできません。装飾品(ピアス・ネックレス・指輪など)も予め外しておいてください。 ※工場へは準備頂いている専用の白衣・帽子・マスクを着用して入室頂きます。髪の長い方は、飾りのないゴムをご準備下さい。ヘアピンは使用しないようにしてください。 ※工場内は土足厳禁です。準備して頂いている靴カバーを着用して入室して頂きます。 ※工場内での撮影はできません。(ビデオ・カメラの持込み禁止) ※工場内では品質管理上、いろいろな工程に強力磁石を組み込んでいます。ペースメーカー等を使用されておられる場合は身体への影響も考えられますのでご考慮下さい。 ※工場内では、卵加工品・乳加工品・小麦・落花生などの原料を扱う場合があります。重篤なアレルギー症状を起こされる方はご考慮ください。 ※大人の男性の方は、半ズボンでの見学はご遠慮ください。 ■■■■■■■■■■■■■■ 【集合場所】 三島食品株式会社 広島市中区南吉島2-1-53 【入場】 集合場所へは、集合時間までに必ず集合して下さい。 【交通手段】 お車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 自転車は、駐輪場がございますので、そちらをご利用ください。

<先生> 街のみなさん / ・_・

ひろしまジン大学の先生は、広島に関わる人たち一人一人。 みなさんが思い、暮らす「広島」を教えてください!


<教室>

三島食品株式会社

住所:広島市中区南吉島2丁目1番53号 広島駅から広島バス24番「吉島営業所」行きに乗車 八丁堀,紙屋町,平和記念公園を経由して南吉島停留所下車,徒歩約5分 ※「吉島病院」行きと間違えないようご注意ください。

「良い商品を良い売り方で」を基本方針に掲げ、自然を尊び自然に学ぶことを経営の根本に控えて食品づくりをされています。「ゆかり」をはじめ、食卓にはかかせないふりかけなどの製品を製造販売され、グローバルフードカンパニーとして、日本各地はもちろんアメリカや中国にも拠点を広げておられます。 Website: http://www.mishima.co.jp/

カテゴリ:【社会科見学】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :10人

参加対象:大人限定 ※「工場見学上のお願い」に賛同いただける方


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