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​授業レポート

ビリヤード日本一の81歳おばあちゃんに学ぶ ~あなたの人生ナイスショット?~

あなたに趣味はありますか?

「趣味はなんですか?」。みなさん一度は、こう聞かれたことがあると思います。私の趣味はお料理です。でも「あなたにとって趣味とは?」と聞かれたら。好きなもの…? 楽しいこと…? なんだろう…?   ひろしまジン大学初の『おとな学科』授業のテーマは「人生の中で趣味とはどんなもの?」。81歳のおばあちゃん、ビリヤード歴50年以上の新宮原英子さんのお話と、ビリヤード体験からその意味を考えていきます。 教室は市内中心部から路面電車で約30分。ビルの一室にある「ビリヤードクラブあかつき会」。青いビリヤード台が5台、壁際にズラッと並んだキューに、黒板の得点板、ビリヤード台を囲む数々の記念写真。初めてなのになぜか懐かしく、落ち着きと心地の良さを感じました。午後2時に授業がスタート。ビリヤード台を囲みながら、まずは生徒さん同士の自己紹介を兼ねて、それぞれの趣味が発表されます。読書や料理、音楽やマラソンなど、趣味を知ればお互いの人柄も想像しやすく、自然と場の空気も和んでしまうものなんですね。 いよいよ!おばあちゃん先生が登場。インタビュアーの進行とともに、81年の人生がひも解かれていきます。そもそも新宮原さんがビリヤードに出会ったのは20歳ぐらいの時。当時お父さんが勤めていた建設会社の方に、ビリヤード台1つと麻雀台3つをポンと渡されて「商売を始めてみたら?」というのが出会いだったそうです。そこから宇品、千田町、三川町と店を移し、1992年の閉店に至るまで約40年間、お仕事として趣味として、ビリヤードとともに生活されてきました。若かりし日のモノクロ写真など、たくさんのお写真も拝見しました。今も昔も、おばあちゃんの側にはビリヤード台があります。ちなみに旦那さんとの出会いもビリヤード場なのだとか! 現在も日々練習に励まれており、昨年秋に東京で行われたビリヤードの大会『全日本レディース4ツ球選手権』で見事優勝! ジュニア、アダルト、シニアなど、年齢分けもないオープンな大会であり、そこで勝つことは、もちろん容易いことではありません。生徒さんから質問が投げかけられます。「日本一をとれた時、どんな感じでしたか?」。おばあちゃんは語ります。「2位までは必死で勝ち続けて、2位がもらえれば私はもうそれで充分だったの。決勝ではもうこれでいいんだ~と思うと、楽な気持ちで自然とキューがでてね…」。結果へのこだわりと、今を楽しめる楽な気持ち、それが“おとな”なのかな?と、私はただただ感心するばかり。 そしてついにビリヤード実体験です。数々の技あり!に感動のデモンストレーションを経て、まずはキューの正しい持ち方、そして球の突き方から学びます。最初はうまく突けなかったり、時には台から玉が飛んでいってしまったり! でも何度も練習していくうちに、コンッという気持ちいい音が聞こえてくるようになりました。おばあちゃん先生をはじめ「あかつき会」の方々が一人一人の手を取って丁寧に指導してくださいます。うまくいけば「やったー!」。失敗しても「おしいー!」。集中して、笑って、また集中して…、真剣になればなるほど楽しさは増すばかり。先生の指導をうけながら、みなさんぐいぐいと、最後にはキャロムのルールである、突いた玉を2つの球に当てるという段階に挑戦するまでに上達していました。 午後4時、名残り惜しい気持ちで授業時間は終了。「あかつき会」の空間にすっかりとけ込んで、談笑を楽しむ生徒さんもいれば、もっと練習したい!と、引き続き先輩たちの指導を受けて楽しむ生徒さんも。授業の時間とはまた雰囲気の違う、プライベート感たっぷりの放課後です。そこで私はおばあちゃんにひとつの質問をしました。「おばあちゃんにとって趣味ってなんなの?」。おばあちゃんは少し考えてからこう言いました。「何なんでしょうかねー。楽しくなきゃ続かないですよ。でも遊びではやっていませんよ。もっともっと上手くなりたい」。 81歳、ビリヤード日本一にしてまだまだ上を目指す。おばあちゃん先生から学んだのは、趣味でもあり“おとな”の生きる姿勢そのもの。とても大切なものだったと感じています。 (ボランティアスタッフ 沖野ひとみ)

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2011年02月19日(土) 14時00分 ~ 16時30分

教室:ビリヤードクラブあかつき会

ひろしまジン大学「おとな学科」が遂に開講! 最初の授業は、ビリヤード日本一の“おばあちゃん”を先生にお迎えします。 教壇に立つ新宮原さんは、昭和4年生まれの81歳。 趣味であるビリヤード歴は、なんと50年以上!! しかも“現役”バリバリのビリヤードプレイヤーなんです。 その証拠に、昨年秋東京で行われたビリヤードの大会 『全日本レディース4ツ球選手権』では見事優勝! 様々なメディアでも取り上げられ話題となりました。 81歳の今でも日々ビリヤードの練習に励み、 目標に向かって挑戦し続けるエネルギーには、ただただ驚嘆するばかりです。 でも、そのエネルギーの源って一体何? そして、おばあちゃんにとって”趣味”とはどんな存在なのでしょう? 新宮原先生の波瀾万丈な生き方から、学べることは多いはずです。 もちろん日本一のビリヤードテクニックを教えて頂きながら、 グループワークを中心としたアットホームな授業の中で、 世代を超えて、“趣味”と“人生”の関係を考えてみませんか? そこから理想の”おとな像”が見えてくるかもしれませんよ。 ----------------------------------------------------------------------------- 「おとな学科」は、ひろしまジン大学とJT日本たばこ産業株式会社とのコラボレーション授業です。 シブヤ大学、札幌オオドオリ大学、大ナゴヤ大学、ひろしまジン大学の4姉妹校で、 「学び」をテーマにした、各校オリジナルの授業内容を展開していきます。 ----------------------------------------------------------------------------- 【授業の流れ】 13:30受付開始 14:00授業開始  ・先生と生徒さん自己紹介 ・囲みトークでひも解くおばあちゃんの81年  (生徒さんからの質問も受け付けます) ・みんなでビリヤード”キャロム”にチャレンジ! 16:00記念撮影・アンケート記入 16:30授業終了 【集合場所】 ビリヤードクラブあかつき会 (「ゆめタウンみゆき」裏のビル2Fです) 【注意事項】 出来るだけ動きやすい服装でお願いします。 【入場】 集合場所へは、授業開始時間までに必ず集合して下さい。 なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。 当日キャンセルの場合、下記の連絡先にご連絡下さい。 【交通手段】 お車、自転車でお越しの際は、近隣のパーキングをご利用下さい。 (授業コーディネーター 石塚充)

■JT日本たばこ産業株式会社 ■おとな学科

<先生>

新宮原栄子 / おばあちゃん

1929年(昭和4年)生まれ。 約60年前に父が経営していたビリヤード場を手伝い始めてからビリヤードと出会う。2010年9月に東京で行われた「全日本レディース4ツ球選手権」で優勝を果たし、様々なメディアで取り上げられる。競技ビリヤード「キャロム」歴は半世紀以上。「お母さん」と呼ばれビリヤード仲間のアイドル的存在。広島在住。





<教室>

ビリヤードクラブあかつき会

住所:広島市南区出島1-16-3-204 ランドケア出島ビル2F ゆめタウンみゆき より 徒歩1分 (1)広島バス 宇品西4丁目バス停より 徒歩5分 *広島駅(2番のりば)からだと21-2号(宇品)線 「ベイシティ経由 プリンスホテル」ゆきに乗って下さい (2)広島電鉄 宇品線「広島港」より 徒歩15分 広島で唯一のキャロム専用ビリヤード練習場。

会員制ですが、初心者から経験者まで、世代を問わずビリヤードが楽しめる温かい雰囲気の場所です。 website:http://www4.ocn.ne.jp/~b-club/

カテゴリ:【おとな学科】 言 語 : 日本語のみ 定 員 :15人

参加対象:どなたでも

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